熟眠障害(じゅくみんしょうがい)

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寝た感じがしない?不眠症の一種「熟眠障害」とは?

4つ目にご紹介する不眠症のタイプは「熟眠障害」です。

 

熟眠障害の症状の特徴としては、十分な睡眠時間を確保しているのに、なぜか熟眠した満足が得られず、疲れが取れないということが挙げられます。

 

「私は寝つきが良くて夜中もほとんど目が覚めない。でも、なぜか熟睡した感じがしない」

 

そんな悩みをお持ちの方の場合は、まさしく「熟眠障害」の症状が現れていると言えます。

 

ちなみに、熟睡障害の方が家族などに悩みを相談しても、「あなたはたくさん寝ているから大丈夫!」などと言われて、なかなか理解され辛いようです。

 

あと、熟睡感がないことから「もっとたくさん寝なきゃ!」と、休日に集中的に寝ようとする方もいらっしゃいます。

 

ところが、熟眠障害に陥っている方の場合、どれだけ長時間寝たとしても根本的な解決には至らないのです。

 

熟眠障害の原因は、一体どこにあるのでしょうか?

不眠症の熟眠障害の原因はノンレム睡眠不足?

熟眠障害の原因は、熟眠感が得られていない、つまり「ノンレム睡眠」の状態になっていないことが挙げられます。

 

朝目覚めた時に「熟睡感」があってスッキリしている場合は、このノンレム睡眠の量が十分に取れているということになります。

 

逆に、「レム睡眠」とは、ウトウトとした夢を見ている状態のことです。

 

レム睡眠の場合、身体はゆるんでいても脳は起きている状態ですので、こちらが多いと十分に疲れが取れないわけです。

 

「ノンレム睡眠」は、睡眠リズムの中でも入眠から3時間に集中しますから、どれだけ睡眠の時間を長くしても、「睡眠の後半」ではあまり出てきません。

 

つまり、入眠から3時間の眠りが浅いと脳が十分に休めず、熟睡感が得られ辛いと言えるのです。

不眠症の熟眠障害 対処法について

では、ノンレム睡眠を長くするためには、どうすれば良いのでしょうか?

 

まず行っていただきたいのが、「睡眠環境の見直し」です。

 

たとえば、あなたの寝室の気温や湿度は、深い眠りにつきやすい状態でしょうか?

 

眠る時の最適な温度については個人差や季節によって違いがありますが、だいたい夏場で26〜29度くらい、冬場で16〜19度くらいが良いでしょう。

 

湿度は、50〜60%くらいが眠りにつきやすいと言われていますので、夏はエアコン冬は加湿器などで調整しましょう。

 

また、「寝具が快適である」ということも見逃せないポイントの一つです。

 

人によっては枕が変わっただけで、一気に深い眠りにつけるようになったなんてこともありますからね。

 

枕や寝具の固さ、柔らかさ、沈み具合、素材や肌触り等々、寝具選びは、ぜひしっかりと行ってください。

 

もちろん、夜遅くPCやスマホなどを使ったり、激しい運動を行ったりという神経を刺激するようなことをすれば、それだけ熟眠できる確率は低くなります。

 

夜の就寝時間が近づいている時は、なるべくゆったりとリラックスできる環境を整えましょう。

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