不眠症の中途覚醒(ちゅうとかくせい)

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不眠症の一つ中途覚醒(ちゅうとかくせい)とは?

4種類に分類される不眠症の一つに、中途覚醒(ちゅうとかくせい)があります。

 

中途覚醒は一度眠りについても、夜中に目が覚めたり、すぐ起きたり、頻尿になるなどが特徴です。

 

疲れが取れない、再度眠ることが困難になってしまうなどの多数のデメリットが生じてしまうので、侮れない症状の一つでしょう。

 

睡眠は、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」と呼ばれる浅い睡眠と深い睡眠が繰り返されて、その合計が睡眠時間となっています。

 

ところが中途覚醒の場合、浅い眠りの時間帯が長く続き、少しの物音や刺激で、すぐ起きてしまうのです。

 

一晩に2回以上目が覚める日が、1週間に3日以上ある場合は、中途覚醒と診断されます。

不眠症の中途覚醒と夜中に目が覚めることの関連性は?

中途覚醒の症状の一つである「夜中に目が覚めること」の理由には、精神的なストレスも関与していますが、実は、アルコールやカフェインが大きく影響すると言われています。

 

ですから、夜の寝つきが悪いからと、お酒を飲んでしまう方は注意が必要です。

 

アルコールは、確かに入眠効果が期待できますが、交感神経を刺激してしまうため、結果的に睡眠が浅くなってしまうのです。

 

詳しくは、「不眠症の原因に飲酒が挙げられる理由」に書いています。

 

良質な睡眠を取るために必要な「副交感神経」の逆の働きを持つ「交感神経」が活発になるということは、中途覚醒になるリスクが高まるわけです。

 

さらに、アルコールには「利尿作用」がありますので「頻尿」になりやすく、夜中に何度も目が覚めることも多いですから、そういう意味合いでも中途覚醒のリスクは向上します。

中途覚醒がアルコールやカフェインを摂取しないのに起きる場合

「私はアルコールもカフェインも摂らないけど夜中に目が覚める」

 

という方もいらっしゃるでしょう。

 

中途覚醒には、身体的な要因がからむ場合があり、そんな原因の一つに「むずむず脚症候群」と呼ばれるものがあります。

 

むずむず脚症候群は、夕方から夜に渡って、脚にむずむずとした虫が這っているような違和感を感じたり、火照りを感じたりするのが特徴です。

 

眠る時や眠った後にも、「むずむず感」は続きますから、夜中に目が覚めてしまうのです。

 

むずむず脚症候群が起こる原因はいまだに不明ですが、脳内のドーパミンの神経機能の障害によるものというのが有力視されています。

 

遺伝的な要因、貧血、鉄欠乏症、脊髄や末梢神経の異常など、様々な要因が関連しているのではないかと言われていますが、特定はできていません。

 

ただし、むずむず脚症候群は適切な治療を行えば良くなりますので、思い当たる症状がある場合には病院へ行って診断してもらいましょう。

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