早朝覚醒(そうちょうかくせい)

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不眠症の一つである早朝覚醒について

不眠症の症状の一つに「早朝覚醒(そうちょうかくせい)」があります。

 

早朝覚醒の症状には、予定よりも2時間以上も早く目が覚めてしまったり、目覚めた後すぐに入眠できない、などがあります。

 

このような症状が1週間に3日以上、1ヵ月以上も続くようなら、早朝覚醒の可能性大となります。

 

早朝覚醒は、主に高齢者に良く見られる症状です。

 

ただし、早朝覚醒は「うつ病の初期症状」にも見られますので、最近は若い方であっても注意が必要です。

 

ある3000人を対象として行われた調査によると、約8%の人が早朝覚醒で悩んでいると言われ、その現れ方は「入眠障害」と同じ割合なのです。

早朝覚醒の原因について

早朝覚醒の原因の一つとして、まず「体内時計のサイクルが短くなっている」ことが挙げられます。

 

一般に年齢を重ねるごとに、体内時計のサイクルは短くなっていきますから、高齢者が朝早く目が覚めるのは、それが原因であることも多いです。

 

他に考えられる早朝覚醒の原因は、「睡眠自体が浅い」というケースと、「精神的な要因」が関係しているケースです。

 

睡眠が浅いと、日常生活に悪影響を与えますので、これも問題ではありますが、より危険なのは「精神的要因」が疑われる場合ですね。

 

精神的要因が元で引き起こされる症状には「うつ病」も含まれており、特に、この早朝覚醒との関連性は高いと言われています。

 

やる気が出ない、気分が落ち込んでいる等の症状が多く見られる時は、「うつ病」の併発を疑った方が良いかも知れません。

 

その際には無理をせず、精神科などの専門機関への受診をお奨めいたします。

不眠症である早朝覚醒の対策について

早朝覚醒の対策は、どのようにすれば良いのでしょうか?

 

早朝覚醒の人は、まず「体内時計のリズム」を戻すためにも、起床してから2〜3時間くらいは太陽光のような強い光を避けましょう。

 

これは強烈に強い光には、体内時計のリズムをリセットする力があるからです。

 

体内時計のリセットとは、その日1日の体内時計がスタートを切ってしまうということになります。

 

つまり、体内時計のスタートが遅くなれば夜眠くなるのも遅くなり、リズムが元に戻りやすくなるわけです。

 

また、生活リズムを正していくことや、精神的ストレスの軽減なども重要です。

 

規則正しい生活が理想的ではありますが、仕事の関係上それが困難である場合も考えられま。

 

その場合は、自分の状況に適した「生活サイクル」の安定を心がけることです。

 

生活サイクルの乱れは、そのまま不眠症に直結してきますので、日によって変えるのではなく、一定させることが改善の第一歩に繋がります。

 

精神的ストレスについては、早朝覚醒だけでなく「不眠症全般」に言えることですが、やはり「溜め込み過ぎないこと」が大切です。

 

十分に眠れないと余計にストレスが溜まり、悪循環となりますので、良い眠りのためにも自分なりのストレス解消法は持っておきたいですね。

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